瑠り光

令和8年(2026年)45号第四番興福寺
【特別掲載】国宝五重塔修理写真

明治時代以来120年ぶりとなる大規模な保存修理工事が行われている国宝・興福寺五重塔は、2026年10月現在、素屋根(すやね:工事用の覆屋)に覆われての工事がおこなわれています。

工事の主な工程:

令和4年度(2022):修理前の調査・記録、工事前準備などが行われました。
令和5、6年度(2023、2024):素屋根建設工事が行われました。
令和7年度(2025)~:屋根瓦葺き替え、木部破損個所・漆喰・塗装の修理などが行われます。
令和16年度(2034):保存修理完了予定(※ 当初、令和14年度完了予定)。

揚前工事について:

初重隅大斗(しょじゅうすみだいと)に長期荷重による破損が確認されたため、塔の二重から五重をジャッキアップし、部材を交換・補修する「揚前(あげまえ)工事」が行われることになり工期が延長されています。また、スケジュールは工事を進める中で変更になる可能性があります。

五重塔 素屋根建設工事前と後

工事終了まで五重塔は素屋根に覆われ、そのお姿は拝めません。

組み物の調査、初重の部分解体

今回の工事は主に屋根瓦の葺き替えの予定で、柱や梁などは修理の必要はないと考えられていましたが、初重隅大斗と呼ばれる部材に潰れなどが見られたため、前出の揚前工事が行われることになりました。

屋根瓦の解体

五重塔には室町時代のものも含め概算で6万枚もの瓦が使用されています。屋根から降ろされた瓦は1枚1枚再度使用できるか確認され再び屋根に戻されます。

宝輪解体工事

相輪解体法要ののち、重屋根の最上部にある相輪を降ろす工事が行われました。

解体された宝輪部分から納入品が発見されました。

五重塔の保存修理工事について奈良県のホームページでご確認いただけます。
奈良県 文化財の修理案件;国宝 興福寺五重塔
https://www.pref.nara.lg.jp/n037/62140.html

修理中は、興福寺境内の一部通行制限が行われますのでご注意ください。
興福寺ホームページ
https://www.kohfukuji.com/

読売新聞大阪本社事業局「興福寺-うつろう伽藍、受けつがれる祈り-」(動画)
https://kohfukuji-project.jp/