第48番 水観寺(三井寺) すいかんじ(みいでら)
天台寺門宗
〒520-0036 大津市園城寺町246 tel.077-522-2238
今も変わらぬ、 尊敬集める

水観寺は、総本山園城寺(三井寺)の五別所寺院の一つとして、長久元(一〇四〇)年明尊大僧正によって創建された。別所寺院というのは平安時代から仏法を布教し、多くの衆生を救済するため総本山周辺に設けられた寺院をいう。
慶長六(一六〇一)年に准三宮道澄大僧正によって、現世利益を本旨とする薬師瑠璃光如来をご本尊として祀り、整備された。現在の本堂は江戸時代明暦元(一六五五)年の再建で正面四間、側面五間の一重入母屋造の柿葺き。滋賀県の県指定文化財になる。昭和六十三(一九八八)年に元の別所の地から園城寺境内の現在地に移設されたが、ご本尊は一切の衆生を病苦、災難から救済する仏として人々の変わらぬ尊崇を集めている。

同寺は三井寺境内の西南にある。西国三十三札所観音堂の参拝路登り口付近にも位置しており、山の頂上で景色も素晴らしい観音堂へ参拝に向かう人、また済ませた人たちが道路沿いにある水観寺の前で「お参りしなきゃ」「病苦にご利益があるお薬師さんだって」「友達もよく来てるって」などと話しながら寺に入り、真剣に手を合わせていく。
境内はさして広くないが落ち着いた静寂な中に本堂が佇む。その前に石仏などが並び、地味だが、寺がお薬師さんと呼ばれて親しまれている様子が見て取れる。

本堂内にはご本尊の薬師如来、脇侍に日光、月光菩薩さま、それに十二神将を配している。薬師霊場としての水観寺は、移設されて三井寺境内の一寺院として存在しているが、もちろん総本山園城寺と一体のものである。
総本山の園城寺は同寺のほかに、広大な境内に歴史的なさまざまな堂宇も多数あり、国宝、重文を数多く抱える。仁王門、釈迦堂、金堂、三重塔など全国に誇る諸堂宇や仏像の数々…。それらを時間をかけてゆっくり見て周るのも悪くない。

ご朱印について
※開創三十周年スタンプは2022年12月末まで
水観寺(三井寺)の情報
第48番 水観寺(三井寺) すいかんじ(みいでら)
天台寺門宗
住所
〒520-0036 大津市園城寺町246
電話番号
077-522-2238
拝観時間
9:00~16:30
拝観料
大人600円、中高生300円、小学生200円
主な年中行事
尊星王星祭  2月節分
三井寺千団子祭 5月中頃の土日
本山採灯大護摩供 5月1日
門前情報
食事、土産施設あり
境内案内
■お薬師様…水観寺 ★納経所
設備
駐車場
あり (有料)
お手洗い
あり (駐車場トイレのみ車いす可)
食事施設
なし
宿泊施設
なし
wifi
あり
アクセス
公共交通機関
JR「大津」駅または、JR「大津京」駅よりバス「三井寺」下車すぐ。京阪石山坂本線「三井寺」駅より徒歩10分
自動車
名神「大津IC」より湖岸道路経由約10分
水観寺(三井寺)のお知らせ
    水観寺からのおしらせはありません。