第24番 神積寺 じんしゃくじ
天台宗
〒679-2205 兵庫県神崎郡福崎町東田原1891 tel.0790-22-0339 http://jinshakuji.jp/
田原の文殊さんで愛される

「瑠璃光の 慈悲の御念を 求めつつ 文殊の御山に 梵音絶えじ」(ご詠歌)
開基は、比叡山延暦寺の第十八代座主・慈恵大師の高弟慶芳上人。上人が諸国を巡錫行脚の途中の正暦二(九九一)年、ここ田原の地で文殊菩薩さまのお告げをお聞きになる。「この地の東の山根は聖地です。だから仏法興隆のため薬師如来を祀り、衆生を済度しなさい」と。慶芳上人はこれを聞いて寺を建てたのが始まりと寺伝にいう。そして一条天皇(九八七~一〇一一)の勅願寺院となり西山を開き、上人ご自身がお彫りになったという薬師如来、文殊菩薩、毘沙門天の三体を祀った。こうした言い伝えや八百年前の鎌倉時代初期より今も続く本尊の薬師如来が山の神になる「追儺式」が知られ「田原の郷の文殊さん」として土地の人に愛されている。

寺は一条天皇に次いで、三条天皇の勅願寺院にもなり、上人の弟子・三条天皇の第七皇子の覺照阿闍梨には土佐讃岐などからの貢穀もあり、七堂伽藍、堂塔五十二院を数える大きな寺として発展、隆盛を極めた。また、続く近衛天皇の力添えもあって播磨天台六山の一つに数えられた。
しかし、延慶二(一三〇九)年の火災で寺の堂塔をことごとく焼失。現在の建物は天正十五(一五八七)年二月、有馬法印の寄進によって改築、再建された。

今は本堂北の建物・開山堂内に秘仏として安置されているご本尊の薬師如来は、藤原時代の代表的な坐像で、国指定の重要文化財(高さは八十八・五センチ)になる。平安時代末期の仏像の特色をよく表しており、優雅で豊満なお姿は「藤原仏」ともいわれる。
ご本尊は文殊菩薩、毘沙門天ともども秘仏として本堂北の開山堂に安置され、一般に公開されるのは六十年に一度。新しいところでは四年前の平成二十七年十一月二十八日に開帳された。お薬師さんを一度拝ませていただこうと、地元をはじめ関西を中心に全国から多くの信者さんがこの寺を訪れたという。

ご朱印について
※開創三十周年スタンプは2022年12月末まで
神積寺の情報
第24番 神積寺 じんしゃくじ
天台宗
住所
〒679-2205 兵庫県神崎郡福崎町東田原1891
電話番号
0790-22-0339
拝観時間
8:30~16:30頃まで
拝観料
無料
主な年中行事
追儺式(鬼追式) 1月(成人の日)
文殊会式 3月(春分の日)
花まつり 5月8日
境内案内
■お薬師様…本堂 ★納経所
設備
駐車場
あり (無料)
お手洗い
あり
食事施設
なし
宿泊施設
あり
お寺のすぐ近く文珠荘あり ☎0790-22-4051
wifi
なし
アクセス
公共交通機関
JR「姫路」駅より播但線「福崎」駅下車、東へ3キロ、タクシー利用10分、徒歩30~40分
自動車
中国自動車道「福崎IC」下車、播但連絡道に入り「福崎北ランプ」下車3分
神積寺のお知らせ
    神積寺からのおしらせはありません。