第26番 長安寺 ちょうあんじ
臨済宗南禅寺派
〒620-0928 京都府福知山市奥野部577 tel.0773-22-8768 https://www.chouanji.jp/
戦火に耐え衆生を加護

寺伝によると、聖徳太子の異母弟の麻呂子親王が、勅命によって丹波の国大江山に住む鬼の征伐に向かう途中、勝利を祈願して薬師如来像七体を彫り、一体がこの地にまつられたのが始まりという。
平安時代の初めには大伽藍を有して栄えたが、火災や戦乱などで焼失、再建を繰り返す。戦国時代になり、明智光秀の後に福知山城主となった杉原家次の帰依により、眼光恵透禅師が入山。諸堂伽藍を再建し、山号を医王山と改めるなど、それより七十年前の悦堂禅師に続き、再々創建された。

長安寺では、創建開山を悦堂禅師、開山を恵透禅師、開基を杉原家次公としているのはそのためだ。
「丹波のもみじ寺」と呼ばれるように、晩秋の境内は真っ赤な紅葉と諸堂の甍が鮮やかなコントラストを描く。
山門をくぐると、左手にあるのが文化九(一八一二)年再建の薬師堂だ。厨子内に安置されている薬師如来立像は、三十三年ごとに開帳される秘仏で、本尊の前立仏となっている薬師如来坐像の胎内仏だったともいわれている。
度重なる被災にも持ち出されたのか、薬師如来は安泰で、今なお衆生に加護を与えているという。

見上げると天井には色鮮やかな雲龍図。それが絵ではなく、丹波・丹後を中心に彫物師として活躍した中井権次一統の五代正忠の彫刻として知らされ、二度驚かされた。
本堂(大方丈)は、その右手にあり、天明四(一七八四)年の再建。
長安寺の本尊・釈迦如来と、城主杉原公の念持仏である地蔵菩薩が安置されている。
開山堂や太子堂、鐘楼などに加え、「薬師三尊四十九燈の庭」は、すっきりした枯山水庭園で心が落ち着く。樹齢約六百年の「授乳のイチョウ」のほか、近くには長安寺公園もあり、豊かな自然と、四季折々の風情を求めて多くの参拝者が訪れる。
正木義昭住職は「先人の努力で、度重なる火災を乗り越え、今に至っています。災害が続く昨今ですが、お薬師さまとともに平穏な世の中であるようお祈りしたい」と話す。

ご朱印について
※開創三十周年スタンプは2022年12月末まで
長安寺の情報
第26番 長安寺 ちょうあんじ
臨済宗南禅寺派
住所
〒620-0928 京都府福知山市奥野部577
電話番号
0773-22-8768
拝観時間
9:00~16:30
拝観料
大人300円、中高生100円、小学生以下は無料
主な年中行事
初薬師大祭  1月8日
おすすめ撮影スポット
本堂前の庭園
境内案内
■お薬師様…薬師堂 ★納経所
設備
駐車場
あり (無料)
お手洗い
あり (車いす可)
食事施設
なし
宿泊施設
なし
長安寺公園内に休憩所あり。
wifi
なし
アクセス
公共交通機関
JR「福知山」駅より奥榎原・小牧行バスで「半田」下車徒歩40分
自動車
舞鶴若狭自動車道「福知山IC」より15分
長安寺のお知らせ
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