第14番 野中寺 やちゅうじ
高野山真言宗
〒583-0871 大阪府羽曳野市野々上5-9-24 tel.072-953-2248
弥勒菩薩の寺として知られる

毎月十八日、大阪府の南、羽曳野市にある野中寺には仏像研究家やマニアが多く訪れる。開帳される弥勒菩薩半跏思惟像(重要文化財)と地蔵菩薩立像を見るためである。
弥勒菩薩像は高さ三十・九センチの小さな像だが、頭部が大きく、右手の手のひらを正面に向けている。台座の周囲に銘文があり、「丙寅」(西暦六六六年)に造られたとわかる。この像は大正七(一九一八)年、寺内の蔵から発見され、野中寺は今では弥勒菩薩の寺として広く知られるようになった。本尊の薬師如来像は秘仏で公開されていない。

野中寺は、聖徳太子が蘇我馬子の助力を得て建立したと伝わる。叡福寺の「上の太子」、大聖勝軍寺の「下の太子」に対し、「中の太子」といわれ、聖徳太子ゆかりの「河内三太子」の一つである。
創建当初の伽藍は南北朝の争乱で焼失したが、礎石が現在も残り、中門跡、金堂跡、塔跡、講堂跡、回廊跡が昭和十九(一九四四)年、国の史跡指定を受けた。この礎石は法隆寺式伽藍の配置を示す遺構で、近年の発掘調査から、塔跡の中心礎石の柱穴は深さが約二メートルもあることがわかった。

野口眞戒住職は「その大きさから、従来は三重塔といわれていた塔は、実は五重塔の可能性もあるとみられています。また、大変貴重な西暦六五〇年の瓦も出土しています」と、最近の考古学的な研究成果を話してくれた。
江戸時代には、戒律を専門とする修行道場として栄え、多くの僧侶を輩出。その僧たちが起居した寮や食堂が今も残っている。
境内の奥には、浄瑠璃や歌舞伎で有名なお染・久松の戒名が記された供養塔がある。江戸時代には僧侶の学校でもあった同寺の有力な後援者の一人、天王寺屋権右衛門が、心中した妹のお染と手代の久松の冥福を祈って建てたと伝わる。

ご朱印について
※開創三十周年スタンプは2021年12月末まで
野中寺の情報
第14番 野中寺 やちゅうじ
高野山真言宗
住所
〒583-0871 大阪府羽曳野市野々上5-9-24
電話番号
072-953-2248
拝観時間
拝観は毎月18日のみ。9:30~16:00まで。境内は自由 
拝観不可日
なし ※毎月18日以外の日は拝観不可
拝観料
300円
境内案内
■お薬師様…本堂 ★納経所
設備
駐車場
あり (無料)
お手洗い
あり
食事施設
なし
宿泊施設
なし
wifi
なし
アクセス
公共交通機関
近鉄南大阪線「藤井寺」駅下車、近鉄バスにて「野々上」バス停下車すぐ
自動車
西名阪自動車道「藤井寺IC」より所要15分
野中寺のお知らせ
    野中寺からのおしらせはありません。