第13番 弘川寺 ひろかわでら
真言宗醍醐派
〒585-0022 大阪府南河内郡河南町弘川43 tel.0721-93-2814
歌人西行法師、終焉の寺

大阪と奈良にまたがる葛城山の麓、のどかな田園にかこまれて弘川寺がある。寺は天智四(六六五)年に、
役行者が開山。その後、天武天皇が行幸されて勅願寺となる。本堂には本尊の薬師如来坐像がまつられている。また、行基が修行、空海が嵯峨天皇の命で中興し、密教の霊場と定められた。
「願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」。この歌を詠んだ歌人西行法師は、平安の末期、私淑した座主の空寂上人を訪ねて寺に来られ、文治六(一一九〇)年、七十三歳で入寂された。

その後、河内の国の守護畠山氏の政長と義就が河内の国の争奪戦を続け、この争いで弘川、善成の二カ寺が焼失したが、本尊の薬師如来はじめ弘法大師像、空寂上人像などは兵火を免れて今に至っている。
本堂横から裏山に登る道を行くと、西行坐像をまつる西行堂、さらに登ると西行墳の周辺には、千本余りの供花の桜が植えられている。近年は桜の名所としても知られ、訪れる人も多い。近くには江戸時代の歌僧で、西行堂を建て、境内に「花の庵」を建てて住み、生涯を西行の顕彰に尽くした似雲法師の似雲墳がある。

西行法師八百年遠忌の平成元(一九八九)年には、永くその遺徳を顕彰するために、西行記念館を開設。西行法師にかかわる寺宝や貴重な資料を多数展示している。文武両道に優れていたが、仏の道と歌の世界に生きたとされる西行に多様な角度からスポットを当てて、訪れる現代の人たちに伝えている。
本坊の庭園には樹齢約三百五十年の天然記念物、海棠があり、四月の中ごろには桜の花が散る風景に代わるようにして見ごろとなる。

ご朱印について
※開創三十周年スタンプは2022年12月末まで
弘川寺の情報
第13番 弘川寺 ひろかわでら
真言宗醍醐派
住所
〒585-0022 大阪府南河内郡河南町弘川43
電話番号
0721-93-2814
拝観時間
本坊庭園・西行記念館 10:00~17:00 
拝観料
本坊庭園・西行記念館共で大人500円、小人200円、団体割引は20人以上で大人400円、小人100円、西行記念館開館(春季3月下旬~5月中旬・秋季10月中旬~12月上旬)
主な年中行事
修正会 1月1日
涅槃会 旧暦2月15日
御影供 4月21日
施餓鬼会 8月15日
地蔵盆 8月23日
おすすめ撮影スポット
本坊庭園、境内、桜山
境内案内
■お薬師様…本堂 ★納経所
設備
駐車場
あり (無料)
お手洗い
あり (車いす可)
食事施設
なし
宿泊施設
なし
wifi
なし
アクセス
公共交通機関
近鉄南大阪線阿倍野橋駅から河内長野行「富田林」駅下車。金剛バス河内行で終点「河内」下車約200m。又はさくら坂行で「かなん桜小学校前」下車約800m
自動車
大阪外環状線(170号)新家交差点より国道309号に入り、佐備神山交差点を左折上河内方向へ河内弘川寺に着く。
弘川寺のお知らせ
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