第36番 弥勒寺 みろくじ
真言宗豊山派
〒518-0609 三重県名張市西田原2888 tel.0595-65-3563 http://mirokuji.net/
平安後期の薬師如来座像

名張は万葉の昔から伊勢参りへの宿場などとして栄えた古い歴史を持つ。地名の名張は「沖津藻」という枕詞を持ち、万葉集にも出て来る。東大寺の荘園として発達した。名張には赤目四十八滝や香落渓などの景勝地も少なくない。余談だが推理小説作家の江戸川乱歩はこの地に生まれた。
名張市の北部の山里にひっそりとたたずむ古刹が弥勒寺である。山号は日朝山という。伝承によれば、聖武天皇の天平八(七三六)年に円了上人が建立したという。創建当時は弥勒仏を本尊としていたようだ。その後、高僧の良弁が大伽藍を建立したほか、弥勒寺に薬師如来を安置したと伝えられる。

盛時には七堂伽藍を有する広大な寺院だったという。さて同寺には貴重な仏像が多数ある。本尊の重厚で温和な薬師如来坐像は平安後期の木造で、高さ一メートル四十三センチもある。螺髪の頭部に肉髻をほどこし右手を開いて左手に薬壷を持つ典型的な薬師如来の姿である。薬壷に菊紋が入っているのが珍しい。県指定文化財である。
平安後期の作風を見事に伝える聖観世音菩薩立像と十一面観世音菩薩立像はいずれも木像で、優しさに満ちた容貌がすばらしく、国の重要文化財に指定されている。またもとはこの寺の本尊だったとされる貴重な弥勒如来坐像もあり、鎌倉初期の作と伝えられる。

このほか名張市指定文化財で寄木造りの役行者像が本堂の本尊に向かって左側に鎮座する。力強い写実的な作風である。この像は寄木造りで日本最大とされ注目されている。本堂には増長天、持國天などの像も安置されている。
これらの仏像は一山越えた毛原廃寺のものではと伝わっているが、もう一つ説があってこの弥勒寺の付近から布目瓦の破片が出土したり、伽藍堂、寺屋敷などの地名が残っていることから、その寺院の仏像が弥勒寺に託されたのではないかともいわれる。
同寺では毎年六月から七月にかけて千株以上の紫陽花が咲き乱れるので、信者はもちろん近隣の家族連れらも参観に訪れる。本堂などの重文の仏像を自由に写真撮影できるのはうれしい。

ご朱印について
※開創三十周年スタンプは2021年12月末まで
弥勒寺の情報
第36番 弥勒寺 みろくじ
真言宗豊山派
住所
〒518-0609 三重県名張市西田原2888
電話番号
0595-65-3563
拝観時間
冬(10月~3月)9:30~16:30、夏(4月~9月)9:00~17:00
拝観料
500円(20人以上300円)、小学生以下無料
主な年中行事
初祈祷(大般若会) 1月
あじさい祭  6月
施餓鬼会、地蔵盆 8月
彼岸会 3・9月
おすすめ撮影スポット
全ての仏像撮影可。ツーショットもできます。
境内案内
■お薬師様…本堂 ★納経所
設備
駐車場
あり (無料)
お手洗い
あり
食事施設
なし
宿泊施設
なし
wifi
あり
アクセス
公共交通機関
近鉄大阪線「桔梗ヶ丘」駅西口下車、タクシーで10分・三重交通バス「田原」下車すぐ
自動車
名阪国道「上野IC」より国道368号南へ10km、弥勒寺看板有り
弥勒寺のお知らせ
    弥勒寺からのおしらせはありません。