第38番 法界寺 ほうかいじ
真言宗
〒601-1417 京都市伏見区日野西大道町19 tel.075-571-0024
安産求め絶えない女性信者

法界寺は、飛鳥時代(六一四~六六九)「大化の改新」の中心となる藤原鎌足を祖とする一族であった日野家の菩提寺で、日野富子が出たことでも有名である。別名は「日野薬師」「乳薬師」。浄土真宗開祖の親鸞聖人は、承安三(一一七三)年、日野有範の子として同寺で誕生。平安時代後期の永承六(一〇五一)年、出家した日野資業が、薬師如来を祀る堂建立が法界寺の始まりとされている。

本尊の薬師如来立像(重文・秘仏)の胎内には、日野家の家祖・藤原宗家から代々伝わる伝教大師最澄手づくりの三寸薬師像が納められている。往時より、子どもを授かる願い事がかなうとして、安産や授乳、子の成長を願う妊産婦からの信仰を集めている。薬師堂の格子戸には、色々な願い事が書かれた新しいよだれ掛けが今も奉納され、お堂の内部が見えないほど積み重なっている。

阿弥陀堂(国宝)は、承久三(一二二一)年の兵火で焼失後すぐに再建。藤原時代の極楽浄土の具象化としての典型的な阿弥陀堂建築の一つで、平等院鳳凰堂と相前後して建立された。五間五面の檜皮葺、宝形形、須弥壇の組勾欄の反りや擬宝珠の穏やかな線に当時の特徴が残されている。
木造阿弥陀如来坐像(国宝)は、平等院鳳凰堂の本尊に最も近い「定朝様式」の典型的な仏像として知られる。寄木造、漆箔、八角九重の蓮華座の上で結跏趺坐した姿で、金箔の瞼を薄くのぞかせている。
四天柱の表面や、柱上の小壁には創建当時の「飛天の図」などの壁画(重文)がそのままで残されており、法隆寺金堂壁画焼失後で完全な絵として貴重な史料。非公開の十二神将像(重文)は、薬師堂内両脇の厨子に祀られており、刀を携えた勇壮な姿で鎌倉彫刻の傑作になっている。

ご朱印について
※開創三十周年スタンプは2022年12月末まで
法界寺の情報
第38番 法界寺 ほうかいじ
真言宗
住所
〒601-1417 京都市伏見区日野西大道町19
電話番号
075-571-0024
拝観時間
9:00~17:00(10~3月は16:00まで)
拝観不可日
不定休
拝観料
大人500円、高校生400円、小中学生200円、身障者(本人)300円
主な年中行事
法界寺裸踊り(京都市登録民族無形文化財)
修正会法要結願日の1月14日の夜
※自由に参拝見学
おすすめ撮影スポット
国宝阿弥陀堂
境内案内
■お薬師様…薬師堂 ★納経所
設備
駐車場
あり (無料)
お手洗い
あり
食事施設
なし
宿泊施設
なし
wifi
なし
アクセス
公共交通機関
京都市営地下鉄東西線「石田」駅徒歩20分。JR奈良線「六地蔵」駅より地下鉄乗り換え「石田」駅へ
京阪・JR「六地蔵」駅、地下鉄「石田」駅より京阪バス「日野誕生院」行き「日野薬師」下車すぐ(但し本数が少なく確認の上)
自動車
大阪方面より京滋バイパス「宇治西IC」より20分、滋賀方面より京滋バイパス「宇治東IC」より15分
「醍醐寺」から車で10分
法界寺のお知らせ
    法界寺からのおしらせはありません。